2016.04.01

にしかんFF 四国視察研修報告①

2016年2月19日〜21日と、3日間。
FAMEFLAG「にしかんファーマーズ」の選抜メンバーと活動のクリエイティブメンバーとともに、四国へ視察研修旅行に行ってきました。

2月というと、お米作りはまだ本格的に始まっていなくても、多品種を取り扱うにしかんの農業者には、春の作業と一年の総まとめや取り組み発表などでとっても忙しい時期です。今回の視察にも、参加出来るメンバーが限られてしまいましたが、何とか無事に全行程視察を執り行うことができました。

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今回、視察先として私たちが選んだのは
四国エリア。西阿波、高松、小豆島です。

農業系の視察と言って一番に思いつくのはおそらく、
「マルシェ」や「直売所」の視察なのでしょうが、
今回私たちが視察研修のテーマとしたのは
都市農村の対流や農業を中心とした地域作り。

視察先決定までも農業異業種の混合プロジェクトチームを組み、
悩みに悩んで、こちらの地域に決定致しました。

とても内容が濃いので3回に分けてレポートを投稿しようと思っています。

新潟から伊丹空港へ、
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そこからレンタカーで明石大橋を渡り、IMG_8841

一路向かったのはにし阿波剣山吉野川観光圏の取り組みをされている、エリア。本日の宿泊は、その中でも一番奥深い祖谷の山里落合エリアです。

まずは山に入る前に、座学でまちづくりの組織体、地域の取り組み、集落での農業と生活などのお話をお聞きしました。西阿波観光圏のキーマン出尾さん、県の担当者と市との関わり、事業担当者の話。
それぞれの立場から話す、一つの事業の事は新たな地域組織の背景や現状を感じられる良い時間でした。
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そして、里より山をわけいること1時間半。
美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町の二市二町が一緒になり、
観光という要素をキーに地域づくりに取り組み、近年話題となっているこのエリアにお伺いしました。にし阿波観光圏の活動のコンセプトにあるように、「千年のかくれんぼ ~分け入るごとに、時は遡り~」の名のごとく、どんどん深くなる山道を抜けると…すごい!写真じゃ全然伝わらないこの迫力!
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祖谷の山里落合エリアは、「日本の原風景」とも呼ばれ東祖谷のほぼ中央、祖谷川と落合川の合流点から、高低差390mの急斜面に沿って広がる。江戸中期から昭和初期に建てられた民家約70戸が山肌にへばりつくように点在し、段々畑や古い石積みも多く残っている場所です。住民が数えるほどしかいない過疎の地域。でも、この風景を見に年間何百人という外国からのお客様が来ているそうです。

この地域の中にはとても特徴的な事業があります。
東洋文化研究者のAlex Kerr [アレックス・カー]さんの作った茅葺の空き家を利用したステイ事業を柱としたプロジェクトです。
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失われゆく日本の山里の美しさや伝統を、今にあった形で、持続可能なものとして残していこうとするような活動は、沢山の外国人旅行者の注目を集めています。

アレックス・カーさんは、少年期に体験した日本の美しさと失われゆく現状を国内外に訴え、次代へ残すべく、文化芸術活動の推進、講演、執筆活動など幅広く行い、日本各地に残る美しい風景と文化を守り伝える事業を推進しています。

この活動を実際の現場に行き、住民の皆さんの声を聞き、ステイ体験することが当初の目的でしたが、新潟にも、全国十数件のうちの一つ、「佐渡にいがた観光圏」の取り組みがあるのをご縁に、にし阿波地域の関係者の皆さんのご協力で、今回はより深く、視察という形で地域のお話をお伺いすることができました。

地域の観光ガイドで落合重要伝統的建造物保存協議会会長の南敏治さんにお話をお伺いしながら、急斜面での農業と暮らし、また、地域へ訪れる観光客や視察の皆さんとのやりとりなど、地域で人を迎い入れる側のガイドとしてのお話も聞かせていただきました。DSC_2776IMG_8884

急斜面での農業は、新潟の平野で暮らす私たちにはちょっと想像のできないもの。ほとんど自然の地形に逆らわず、循環型の農業を展開しているこのエリアの農業は、もちろん少量作り、食材として自家消費するのみのものです。

立地、土質などをおのおの見ながら過ごすにしかんの農業者たち。
暮らしと農業が、ここまで密接に関係するミニマムな環境を
実際に見て体験しました。
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また、地域の高齢化も問題なのはどこの地域も同じこと。数えるほどしかいない若手の地域の担い手としての現状も気になるところでした。外国語対応をしている地域の若手にも、お話を聞くことが出来ました。
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到着は夕方になってしまい、あたりはすぐに真っ暗。
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本日の宿泊はこの取り組みの中の一軒の古民家をお借りして、夕食は滞在プランの一つの特徴となっている「地域のお母さんによる夕食ケータリング。」をお願いしました。
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なんと、私たち10名以上の団体に対して、お料理を作るのは一人のお母さんのみ。すごい技術です。。

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昔のこういった地域の農家の家族数にしてみたら、大人数への炊事などは当たり前のことだったのかもしれません。とはいえすごい。
郷土料理や煮物、大皿のお料理を中心にあたたかいお鍋などのメニューをたっぷりといただきました。

大きな食卓を囲み、参加したメンバーで様々なことを話し込む夜は長く、
いつの間にか夜は明けて朝、

気がつくと私たちの泊まった場所は、深い雲海の中に浮かんでいました…
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この場所で暮らすこと。
自分たちの生きていくだけの農業を営むこと。
なくなってしまうものに対しての新たな取り組み。
地域住民の声。
小さな範囲、限られた時間で気がついたこと、思うことは本当に多く、この気持ちを参加したメンバーでまず共有できたことはとても貴重な体験となりました。IMG_8999

祖谷地域の皆様、ありがとうございました!

さて、2日目のレポートは②に続きます。
今度は車で3時間の移動。高松市内に参ります。

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